« アクセス解析 | Start | どこも同じか »

04/29/2004

いよいよ…

朝日新聞の4月28日付けの記事より。東京都は文部科学省に首都大学東京の設置認可を申請した。首都大学東京は、東京都が現在の都立大学、科学技術大学などの4大学を廃止の上、統合して来年の四月に開校することを目指している。主に、都市問題を研究することを目指すという。


人文学部がつぶれると評判の改革。特に、外国文学を講ずる研究室はなくなるとか。きっと英語以外は「都市的」ではないんだろうね、と嫌みの一つも言いたくなるが、それは外部にいる人間だからできること。内部にいたら、自分が職を失う、もしくは自分の指導教員がいなくなる、という不安を抱えて毎日を過ごすのだから大変だ。もちろん、新たに外部から学生を呼んでくることも難しいだろうな、という感じがする。少なくとも、わたしは都立大には進学しないだろう、と思う。

さて、もし噂通りの展開になったとして、つまり外国語や外国文学を扱う学科が一切なくなったとして、それで都はどれだけの収益を上げることができるのだろうか。つまり、採算がどれだけ好転するのだろうか。大学経営で大変なのはなんと言っても医学部、その次は理系学科だろう。装置や施設への投資額がとても大きいからだ。私大の先生に聞いた噂では、文科系の学生の払う学費の一部は当然医学部を支えるために使われている、という(本当かどうかは残念ながらわたしには確かめるすべはない)。それに引き比べ、文科系の学問は生産性はないかもしれないが(別に特許収入はない)、それでも投資額はそれほど大きないだろうと思われる。一度買った本は、そのまま蓄積されていくし(あ、でもその本が占める場所が問題なのか?)、別に特別な施設が必要とされる訳ではない。そして、廃止されれば今まで得ていたある程度の尊敬や信頼といったものを一遍に失う。大学は当然に信用商売だし、イメージ商売だ。イメージが悪くなれば、サービスを提供する技術者である教員もつかなくなるし、提供されるサービスが悪化されれば、お客はつかない。また、お客は大学の場合は生産品でもあるわけで、加工して良いものを社会に提供することで、様々な評価や人脈をつくるはずだが、良いお客がつかなければ、加工品の質も悪くなるので、より信用を失っていく。こんな大げさなことがすぐに起こるかどうかは判らないけれど、でも起こったとしても誰も不思議には思わないだろうな、ということは想像ができる。

結局、どうもこの「経営戦略」はうまく行かないきがする。それはきっと、これが「経営」ではなくてただの切り捨てだからかもしれない。

|

« アクセス解析 | Start | どこも同じか »

Kommentare

Kommentar schreiben



(Wird nicht angezeigt.)




TrackBack

TrackBack-Adresse für diesen Eintrag:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30752/509568

Folgende Weblogs beziehen sich auf いよいよ…:

« アクセス解析 | Start | どこも同じか »