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05/05/2004

スイスでも厳しい

Neue Züricher Zeitungの5月5日の記事より。スイスで教授職につこうと思うのであれば、持久力と運が必要である。特に、スイスには教授職につけなかった人への「安全網」の役割を果たすものは用意されていないので、大変である。

バーゼル大学の学習指導担当(Studienberater)である、Markus Diemによれば、教授職につくためのロールモデルとなるような成功例は存在しないという。「たくさん出版し、正しい時に正しい場所にいること」しかアドバイスできないという。チューリヒ大学の助手連盟(Asistantsvereinigung)の調査によれば、3%の人間しか教授になる機会を与えられていないという。にも関わらず、18%の卒業生が大学に残ることを選んでいる。また、ドイツから多くの競争相手が参入してくることが状況をさらに困難にしている。ドイツではスイスよりも多くの人が大学に行き、さらにスイスでの給与はドイツのそれよりも高いため、多くのドイツ人が職を求めてスイスにやってくるという。

この状況は特に社会・人文科学の分野で顕著である。経済学の分野ではそもそも学問の分野に残ろうという人の数が限られており、また自然科学分野は多くの予算とポストが公立、私立を問わず存在する。多くの人文・社会科学の研究者は3年から6年の任期でプロジェクトに関わり、糊口をしのいでいる。

多くの教授職につけなかった研究者たちは最終的には半分ほどが連邦の職(プロジェクトで関係ができる)や、専門学校の教師になる。


この間、ドイツでの状況に関する記事を見つけてきたところだが、スイスでも同様な問題が生じているらしい。そして、同様に人文・社会科学分野で。制度が似ている二つの国と日本を単純に比べてはいけないが、朝日新聞の社説でも非常勤講師が話題になっていたことを考えると、結構大きな世界的問題になっているのかしら、とも思う。

それでも、飢えて死んだとか、「社会から抹殺すべき」という声を聞かないだけでも、まだ大丈夫と思うべきかもしれないが。

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