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05/02/2004

『そうはいっても飛ぶのはやさしい』読了

この本はチェコの作家イヴァン・ヴィスコチルと、ハンガリーの作家カリンティ・フリンジュシュの短篇を集めたアンソロジーである。ヴィスチコルもカリンティも(いつも混乱するけれど、ハンガリー人は生・名の順で名を記す)もブラックなユーモアを撒き散らしていて、春の昼下がりを拗ねて過ごすには大変好都合な本である。

実際のところは、ヴィスチコルはプラハの春以降「忘れられた作家」であったし、カリンティも文学的な潮流にのった小説家というわけではないようだ。それでも、批判的な芸風の小説を今日の日本で読むことは大変楽しい経験であると思うし、こういったシニカルなお話を身につけることに意味があることだと思う。

お勧めは、ヴィスチコルの表題作「アルベルト・ウルクの信じ難い昇進」(素敵な日記文学)、「快癒」(笑い難い健康譚であることに、笑ってしまってから、気づく)。更に、カリンティの「ヴィジュアルな統計」(ビールを東京ドーム400杯!!)、そして「回復手術」(師は越え難し?!)。

チェコ語ができたら、もっと面白い本をいっぱい発掘できるんじゃないかな、という気持ちになる本だった。

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