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06/29/2004

「紋切り型」な翻訳

朝日新聞の6月29日付の記事によると、国語研究所がわかりやすい外来語の言い替え案として33語についての中間案を、29日に発表した。専門家の意見などを加味して8月に最終案を発表する。なお、継続審議としてきた「メセナ」、「データベース」、「オンライン」、「フォーラム」などは適当な訳語がなく、言い替えを断念した。


文脈から切り離して各語について言い替えを当てはめようとして破滅しつつあるとしか思えない「言い替え」プロジェクトであるが、今回も楽しいリストが並んでいる。今回は正直誤訳ではないか、というのも混じっているのがかなり気になる。例えば、「solution」の訳は「解決策・案」などのことであり、「解決」そのもののことではない。また「ボトルネック」と「障害」も対応しない。前者は後者に包含されるが、障害はボトルネックだけではない。また、ドメスティックバイオレンスはいわゆる「配偶者」間の問題ではない。普通配偶者という言葉は婚姻関係のある関係を言うのだけれど、それよりも広い関係性、例えばわたしが自分のガールフレンドに暴行を加えれば、ドメスティックバイオレンスに当てはまりそうな気がする。

こういったいちゃもんが付けられるのは、それぞれその語を勝手な文脈において考えることができるからである。言葉を言い替えるというのは全くそういうことを無視しているから、気に入らない。確かに、ある種の語は英語で言う必要がない気もするけれど、それも文脈の中で必然性のあるなしを判断するのであろう。

一番気に入らないのは、漢語(正しい中国語とは大抵関係ない)に訳して「日本語にした」とえばっているその態度である。字面でしか考えていないことが明白で、一度読み上げてみろよ、と思う。喋るにはまだカタカナの方がましだと思う。

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